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兵庫県公立高校入試対策(英語)

兵庫県公立高校入試対策(英語)

これから私がお伝えする公立高校入試対策は、私自身が生徒を指導している方法です。もちろん実際の指導においては各生徒ごとに指導方法・レベルは変えていますが基本的にこのやり方で指導しています。勉強方法のひとつのヒントにしていただければと思います。

リスニング対策

正しく発音する

正しく発音できる単語は聞き取れるので、まずは教科書の本文(GET)の英文をリピーティング(英語の音声を聞いて、発音を確認してから英文を読む)を繰り返して詰まらずに読めるようになったらオーバーラッピング(英文を見ながら音声と同時に読んでいく)ができるようにしましょう。その時に大切なのは英語の音声のモノマネをすることです。モノマネでうまくできない場合(発音の区別ができない)には舌の位置や口の形を確認しましょう。私はbとvの発音が区別できなかった(bestとvestが同じ発音になっていた)。特にvの発音(中学生の時にvは下唇を噛むと教わったがしっくりせずに身についていなかった)を「前歯を下唇の内側に軽く当てる」という説明で理解することができbとvの発音の区別ができるようになりました。

 

過去問を何度もやる

過去問は一度だけでなく何度もやって出題形式に慣れましょう。兵庫県公立高校入試過去問に5年分あるので購入し繰り返しやってみて、間違えた問題は必ず放送原稿を確認してどこが聞き取れなかったかをチェックしてください。そして聞き取れなかった所は「音声を確認→自分で発音→聞き取れるようになったかチェック」を出来るまで繰り返しましょう。

リーディング対策

 単語・熟語

 単語や熟語は必ずキッチリと覚えましょう。特に単語は基礎中の基礎で最重要です。単語を覚える時はとにかく繰り返してやる、その時に必ず声を出して読んで覚えることが大切です。

 appleを「リンゴ」と覚えるのはいいですが、具体的な形のない単語、例えば「around」を「~の周り」とだけ覚えてしまうとaround the worldを「世界の周り」,around 7p.m.「午後7時の周り」と訳してしまうことになります。正しくは「世界中」・「午後7時頃」です。これはaroundを「何か中心があってその周りの部分をぐるりと指している」というイメージでとらえていると間違えることがありません。英単語を覚えるということはその単語に対する日本語訳を覚えるのではなく、その単語が示すイメージと結びつけて覚えることです。最難関大学受験生が使う「鉄壁」という単語熟語集がイラストを多用していることもイメージの大切さを示していると思います。覚えたというのは単語を見た瞬間にイメージできることで「えーっと、なんやったかな、あーそうそう思い出した!」のレベルは覚えてないのと同じです。瞬間に思い浮かぶまで繰り返してください。

長文対策

長文を正確に速く読むためには「単語・熟語の知識(最重要)」・「構文を見分けるための基本的な文法知識」・「英文を前から後ろに日本語訳せずに意味を理解しながら読むことへの慣れ」が大切です。

 単語・熟語の知識は上記のとおりにキッチリと覚えて、文法は教科書に文法のまとめとして出ているレベルを理解しておけば十分です。

 「日本語訳せずに」というのは「英語→日本語→理解」ではなく「英語→理解」となっていることです。中学生には「英語→理解」のレベルまで達するのは難しいので、「英語→英語の語順での意味のあるカタマリの日本語訳→理解」を目指しましょう。これは最後まで英文を読んでから日本語に訳して文章の内容を理解するのではなく、例えば Many foreigners visit Kyoto for sightseeing.は「多くの・外国人・訪れる・京都・~為に・観光」を「多くの外国人が観光のために京都を訪れる」と訳して日本語の語順に直してから意味を理解するのではなく、日本語に訳しても語順は英語のままで「多くの外国人訪れる京都観光に」で意味を理解するのです。語順を直すのに一番時間がかかること、複雑な英文ほど語順を直すと意味が分からなくなるので語順は直さないことが重要です。